新垣結衣と星野源が結婚
Yahoo!の号外がスマホに表示されたのを見てビックリした。驚いた。（Yahoo!の号外は見る人によっては全然号外じゃないよなあと思うときがあるのは自分だけでしょうか？）
驚いたのは、二人が交際しているニュースを知らなかったからか。芸能人が結婚するのは、付き合ってるのがニュースになってその後に……という流れがあると勝手に思っているけれど、芸能人だからといって交際が周知されるというのも可哀想かもしれない。（まだ交際がスクープされていない芸能人のかたが、バレないようにバレないようにと肩身をせまくしていたなら――そんな労力をかけずに済む世の中になってほしい）
ガッキーが好きだ。
15年以上前に「落下女」というコント番組で見ていたころから好きで、ポッキー極細のCM動画をどうにかして自分のiPodのムービーに保存して眺めるほど、好きだった。
そのガッキーが結婚……
でもなぜか、それほどショックじゃない。ショック度で言ったら、数ヶ月ぶりにおりた京急蒲田駅でキリンシティのお店がなくなっていて、すき家ができていたことのほうがショックが大きかった。ガッキーが結婚したのにあまり喪失感がないのはどうしてだろう？
自分が20才くらいのころだったら、かなりショックだったはずだ。これはもうガッキーに限らず、それほど好きでもない芸能人の女性が結婚しただけでも舌打ちしてしまうような人間こそが自分で、それはたぶん僻みや嫉妬心みたいなものだったんだと思う。
僻みとかひねくれた感情が薄れたのは自分が結婚したから、ではないだろう。おそらく、年齢を重ねたからだと思う。感情の発露が減ったというか。ひねくれ者から抜け出せるのは嬉しいけれど、羨望とか嫉妬とか悔しさなどなど――そういう一時の感情みたいのが、加齢とともに抱かない（抱けない？）ようになるのはちょっと寂しい気もする。
〇〇ロスという言葉はもう古いのか。
ガッキーロスになるかもしれないと思ったけれど、あんまりならなかった。そもそもガッキーと自分は面識も何もなく、こちらが一方的にカワイイなあ綺麗だなあと画面を通して見ているだけだ。
自分がドラクエの主人公だとする。
で、ある町のお姫様が王子様と結婚したとする。
姫「わたし、この人と結婚しますの」
王子「ぼくたち、幸せになります！」
姫と王子が結婚しても、自分のステータスには何の影響もない。毒にもマヒにもならないし、防御力や素早さの数値も変わらない。……つまり、知り合いでない人の結婚でロスになるほうがおかしいんじゃないか。と言いたい。
一方。
星野源も好きだ。
彼は多才すぎるけれど、特に音楽が好きでアルバム「YELLOW DANCER」はマジで素晴らしい。
今後、星野源の音楽の売り上げにガッキーと結婚したことが影響して売り上げ減少とかなりませんように。そう願う。
二人はドラマ「逃げ恥」で共演した。
原作漫画は読んでいないが、ドラマは見た。意識高い系の夫婦（今年の正月SPドラマは意識の高さみたいのをより感じて、富もスキルもある夫婦かよと少し僻んだりもした）が新しい家族像を模索する――そう書くと否定しているみたいだけど、逃げ恥は好きなドラマだ――いいドラマだった。
「ドラマの二人のように、新たな家族・家庭をつくっていただきたいですね」ニュース番組のコメントとかでそんなコメントを耳にしたくはない。ドラマはドラマだろう、と。あと有吉弘行と夏目三久の結婚と絡めたりして、さらにコロナによる世界の変貌まで持ちだしたりして、それが結婚に影響したんですかねえとか、言われませんように。「コロナでなく、お二人はラブでポップなウイルスに罹ったんでしょうね」なんて、言う人はいないだろう多分。
ドラマはドラマだ、と書いたけれど、いつからかフィクションは現実に浸食するのをやめない。
現在の自分が中学生ごろの自分に未来を教えられるとして、「2020年に新型コロナウイルスが世界的に大流行するよ」よりも、「いつからかニュース番組や情報番組のキャスターは、元スポーツ選手や俳優、お笑い芸人ばかりになるぞ。ってか、テレビに出るのはお笑い芸人ばかりになる！」と言われるほうが信じられないと思う。
↑これは「パパはニュースキャスター」がテレビに映ったのを目にしたせいかもしれない。俳優がドラマの中でニュースキャスターを演じていたのに、その俳優を追悼するニュース番組のキャスターは今ではアナウンサーが本職でない場合のほうが多い（否定はしていません）。
ガッキーが結婚したけれど、それほどショックではない。自分はガッキーロスじゃない……そう思っていたけれど、ここまで書いた文章を読み返してそれがただの強がりだとわかった。
ガッキーが結婚したニュースを見ただけでこれほど支離滅裂な文章を並べてしまうなんて、今のこの自分の状況こそがガッキーロス、ってことなんだろう……。
新垣結衣さん♡星野源さん
ご結婚おめでとうございます！
そう口にすることで――自分を越えてゆけ。