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【コラム 駄菓子】キャベツ太郎に救われた日

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キャベツ太郎パッケージ コラム

キャベツ太郎が好きです。
スナック菓子の。
駄菓子と言えば「やおきん」。の「やおきん」さんの商品です。

小中学生のころは、駄菓子屋さんで買う小さいサイズの袋(14gらしいです)。
BIGカツとともに、駄菓子屋さんの中で不動の位置に君臨していました。
当然、遠征(=遠足)にも帯同します。

駄菓子屋さんに行かなくなってからは、大きいサイズのキャベツ太郎(90g)。
 90g÷14g=6袋、余り6g
なんと、小さいの6袋分以上のサイズがあります。

初めて大きいサイズのキャベツ太郎を買って食べたときは、自分の成長を実感すると同時にかなりの罪悪感もありました。
「あのキャベツ太郎を、こんなに食べてもいいのか?」
パッケージにいる警官のカエルが、罪の意識を高めます。
(このカエル警官のネクタイは、どうやって付けているのでしょう。。。)
今でもけっこうな頻度でキャベツ太郎を食べるのですが、大容量に対する若干の罪悪感は残り続けている気がします。

キャベツ太郎のパッケージの裏側には、メッセージがあります。
≪もりもり食べてもりもり勉強しよう。
通信簿に関係なくおいしいョ!!》

おいしいョ!!ってのが、好きです。
しかも、通信簿に関係なく。

上の写真は私が高校2年生のときの成績表です。
赤が多い……。
(関係ないのですが、通信簿のタイトルって誰がつけてるんですかね。のびゆくすがた、とか)

実はキャベツ太郎に関しては、大切な思い出があります。

★☆★
2011年の3月中旬、東日本大震災の地震から何日か経過した後。
計画停電が実施された日のことです。

計画的に停電するなど、多くの人が初めて経験することでした。
都内での仕事を終えて、神奈川県の自宅へ帰る私。
その日は計画停電の実施によって、最寄駅までのローカル線がストップしていました。

大幅な変更に伴い、駅は大混乱。
ごった返す人々。
その人々をケータイで撮る人々、に多少の嫌悪感を抱きつつ、私は歩いて帰ることにしました。

帰宅の途中には、六郷橋という橋があります。
東京都大田区と神奈川県川崎市を結ぶ橋です。
仕事を終えて空腹な私。
六郷橋近くのセブンイレブンでお菓子でも買って、歩くことにします。

買ったのは、大きいサイズのキャベツ太郎。
多摩川の河川敷を歩きながら、キャベツ太郎を次々と口に入れていきます。

河川敷を歩いている最中、京急大師線の港町という駅あたりで停電になりました。
住宅の明かりが一斉に消えます。

夜の19時くらいだったと思います。
深夜や早朝の暗闇には馴染みがありますが、明かりのない19時には違和感を覚えました。
(外灯も一切点きません)

暗闇の河川敷を歩きながら、キャベツ太郎を頬張る。
袋の中も見ずに――見えずに――小さくて軽いスナックを口の中に入れて食べる。
サク、サク、サク、サク。
キャベツ太郎の一つ一つには、ソースの濃さに若干の違いがあるんだな。
そんなことを感じつつ、停電して真っ暗な砂利道を進んでいった。

大災害で日本中が混乱していたあのとき。
計画停電の日に暗闇の河川敷を歩きながら食べたキャベツ太郎は、私の心を少しだけ”かるーく”してくれました。
★☆★

もうすぐ、あれから10年が経ちます。
河川敷を歩きながら食べたキャベツ太郎、帰宅した後のローソクでの食卓(たしかツナ缶があった気がする。停電で調理できないから)。
あのときのキャベツ太郎の味、暗闇を歩いたことを忘れず、これからも生きていきたいと願います。

――感傷に浸ってばかりいられませんので。
最後に「やおきん」さんのスナック、玉葱さん太郎の写真をのせておきます。
(私は勝手に、キャベツ太郎の兄弟だと思っています)

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