2021年3月19日(金)
【朝】おちょやん(竹井テルヲ)
【午後】シン・エヴァンゲリオン(碇ゲンドウ)
【夜】俺の家の話(観山寿三郎)
映画を観に行った昨日は、色々な父親を見た一日でした。
父の日にはまだ3ヶ月ほどあるのに。
『俺の家の話』第九話
●寿三郎(西田敏行)がグループホームに入りました。
観山家には寿一(長瀬智也)とさくら(戸田恵梨香)の二人。
『ひとつ屋根の下』で二人きり。
――失礼しました。6チャンネルに戻します。
夜の営みを行わないのはおかしい。
そう感じたさくらと寿一。
ですが、父親のことが頭から離れない寿一は、夜の営みに踏み切れません。
寿一の容量(ギガ数)の大半は、寿三郎に費やされているみたいです。
寿一の真っ直ぐな姿勢が感じられるシーンでした。
「マルチタスクでビジネスをしよう」
そんな言葉を聞くこともありますが、寿一は目の前の大きな出来事に一つ一つ対峙していくタイプなのだと思います。
(それだけ寿一にとって寿三郎の存在が大きいのと、能とプロレスの二刀流で悪戦苦闘する様子などからも、そう感じます)
●寿限無(桐谷健太)が観山家に帰ってきました。
おかえり、寿限無。
長女の舞(江口のりこ)とO.S.D(ロバート秋山)も観山家に帰ってきました。
●そんな中、観山家が週刊誌に載り、分家が騒ぎ出します。
分家の観山万寿(ムロツヨシ)は、次男の踊介(永山絢斗)が宗家を継承するべきだと主張します。
って、ちょっと待ってください。
菅原大吉さんが出てるじゃないですか!名脇役がムロツヨシさんの脇にいます。
●寿三郎が徘徊で観山家に来ました。
能の演目「隅田川」を控えている寿一に、寿三郎が言います。
「隅田川」では、亡霊役を舞台に出すか出さないか、世阿弥と息子の間で論争があった、と。
そう言った後、寿三郎の呂律がまわらなくなりました。
脳梗塞の兆候です。
寿三郎は観山家で在宅医療を受けることになります。
●自宅のベッドで意識を失ったままの寿三郎。
踊介も帰ってきた観山家。
みんなで寿三郎に声をかけていきます。
ラップやエロ話、暴露話などみんなそれぞれですが、家族みんながいる前で素直に思ったことが言える観山家は、とても温かい家だと思いました。
その家をつくったのは、寿三郎や寿三郎の妻、寿一・舞・踊介・寿限無たちです。
寿三郎のサブ・エンディングノートを参照しつつ、葬儀社のかたが下見に来ます。
葬儀社の鬼塚高吉(塚本高史)は、ライブ会場のようなノリで葬儀を企画していきます。
寿三郎はまだ生きていますが、葬儀や戒名などの準備を少しずつしている。
寿一たちは、寿三郎を看取る覚悟・準備を少しずつしているようです。
●寿三郎の容態が良くありません。
家族みんな、分家一同も集まり寿三郎に声をかけますが、反応がありません。
奇跡を起こすのは誰だ?
ゼアッッ!
スーパー世阿弥マシンが登場しました。
肝っ玉、しこったま、さんたま!
肝っ玉、しこったま、さんたま!
肝っ玉、しこったま、さんたま!
寿一(スーパー世阿弥マシン)が叫ぶ3つのたまが、言霊となり、奇跡を起こします。
寿三郎が、意識を取り戻しました。
●2021年12月31日(金)
新型コロナウイルスの流行は収束したのか、みんなマスクを外しています。
寿三郎もベッドでご飯を食べることができています。
「俺、ガキ使見るから!」そんなことも言えるくらい、元気そうな寿三郎。
奇跡を起こした寿一(スーパー世阿弥マシン)は、プロレスのリングへと向かいます。
ホセとの試合、大晦日の一大イベントです。
来週はいよいよ最終回。
奇跡の後に待つのは、いったい何なのか?
最後まで見逃せません!
★☆★
半年ほど前、私は父親を亡くしました。
【朝】おちょやん(竹井テルヲ)
【午後】シン・エヴァンゲリオン(碇ゲンドウ)
【夜】俺の家の話(観山寿三郎)
昨日は、フィクションの中の父親をよく見る一日でした。
私が最もリアルに感じたのは『俺の家の話』の観山寿三郎でした。
現代の話であること、父親の最期に”たくさん管のついた状態”を目にしたことが大きいと思います。
(他の二作を貶めている訳ではありません。作品の性質によるものです)
やけに父親を目にするのは、彼岸の知らせだったのかもしれません。
此岸から画面を通して、父親のことを思い出しました。