『ジャンゴ 繋がれざる者』の感想も別に書いています。
https://www.mrsugarblog.com/%e3%80%90%e6%98%a0%e7%94%bb%e3%80%91%e3%82%af%e3%82%a8%e3%83%b3%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%b3%e3%83%bb%e3%82%bf%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%bc%e3%83%8e%e7%9b%a3%e7%9d%a3%e3%80%8e%e3%82%b8/
以下、過去の記述より。
カッコ内は私が見た日付です。
※ネタバレを含みますので、未見の方はお気をつけください
イングロリアス・バスターズ
■(2009/11/21)
TOHOシネマズ川崎で観る。
主演はブラッド・ピット。
楽しめた。
ラストシーンは、ブラピがナチスの奴の額にナイフで傷をつけながら、≪こいつは俺の最高傑作だぜ≫と鑑賞者(カメラ)に向かって言う。印象的な終わりかただった。
■(2013/5/6)
映画公開時(2009年秋)に観たが、DVDで再び。
ナチ 対 打倒ナチ。
打倒ナチは復讐鬼と化す女(メラニー・ロラン)、レイン中尉(ブラッド・ピット)率いる「バスターズ」と目標は同じながら様々な背景を通して描かれる。
タランティーノだから「ミックス」「DJ的」は当然だが、シーンごとの音楽が素晴らしい。どれだけ膨大な音楽から選択しているのだろう。
スパイ女が首を絞められるシーンは『ダイヤルMを廻せ』のグレース・ケリーのよう。
レザボア・ドッグス
(2012/2/11)
タラのデビュー作品。
面白え。
得意の様々な時間軸が入り混じる物語、音楽も良い(作品内でDJによる70年代音楽のラジオが流されている)。タランティーノ自身も出演している。
犯罪チームに混じった警察の「イヌ」は誰だ、ってのが主なストーリーだが、潜入した警察官は勿論、チームのボスであるジョーなど全員にそれぞれ背景をきちんと持たせている。
お決まりっぽい感じでもあるが、各人が銃口を向け合うシーンは良かった。
ヘイトフル・エイト
(2016/2/28)
久しぶりのタランティーノ新作は、とある密室(ミニーの服飾店)で過ごすことになった訳あり8人による物語。
良い。
疑心暗鬼、人間の暗部や醜さを描きながら、小屋の中が銃弾と血で満たされていく。
”レッド・アップル”(オリジナルのたばこ)など、小ネタも盛りこまれている。
そして、最後の”リンカーンの手紙”のシーンは、何故か心をあたためてくれる。
「久しぶりに、映画を観たって感じ」
映画館で出口に向かう観客の一人がそう話していた。←同感
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
(2019/9/1)
TOHOシネマズ川崎で観る。
タランティーノの9作目。は超名作だった。
”昔々ハリウッドで~”のタイトル通り、1969年のハリウッドが描かれる。シャロン・テート殺人事件を軸にしつつ、落ち目の俳優リック(レオナルド・ディカプリオ)とスタントマンのクリフ(ブラッド・ピット)の仕事や生活。
この作品は、ブラピの格好良さだけで見る価値がある。彼の演技とそのキャラクターが素晴らしい。レオもまた、良い演技をしている。
約160分の作品だが、全く長さを感じさせないエンターテインメント。
ラスト、史実になっている犯人たちはシャロン・テート(とポランスキー監督)の隣にあるリックの家へやって来る。犯人を出迎えたのはLSDタバコでラリったクリフ。(ちなみに彼が吸ったLSDタバコは犯人と一緒のコミューンに住む(マンソン信奉者の)女の子のものだ。)
≪お前は、現実だ≫ のセリフが響く。
クリフは負傷するが、史実=現実で殺人を犯した者たちはかなり痛快にぶっとばされる。犯人をぶっとばした後、リックは――彼も自身の努力で落ち目ながら生き抜いた強い男だ――隣家に友人として受け入れられる。
これが、タランティーノの描く理想のハリウッドか。