以下、過去の記述より。
カッコ内は私が見た日付です。
※ネタバレがありますので、未見の方はお気をつけください
PLANET OF THE APES/猿の惑星
(2012/8/19)
SF映画『猿の惑星』のリメイク版。
作中で人間を支配するのは、猿ではなく「類人猿」。
内容が面白いから、全く退屈にならず見ることができた。
「APES」役の人々は鼻から下が特殊メイクのため、彼/彼女らの目と声でもって最大限の表現を行っている。
自由の女神が横たわるあまりにも有名な『猿の惑星』のラスト、本作ではまた異なる描き方となっている(主人公にとって悲劇なのは変わりないが)。
ビッグ・フィッシュ
(2012/8/20)
ティム・バートンは、何でもないシーンやカットを幻想的だったり温かみがあったり、何と言うか「世界観を創りあげる」ことに長けている。これだけ多くのシーンを一つの映画作品におさめてしまうのが凄い。
ストーリーも素晴らしく、感動して涙。
涙。
最後に「ビッグ・フィッシュ」が力強く水面を跳ねるのは、作品を見た者だけが味わえるプレゼント、だろう。
シザーハンズ
(2012/8/23)
ジョニー・デップ扮するエドワード・シザーハンズの話。
触れるものを切り裂いてしまう――寓話的だ――主人公は、世間の人々と共存することができず結局独りになってしまうが、彼が恋した女性と心が通じあった瞬間は確かにあった。
「城」の中で彼の手をハサミにした発明家とのシーン(クリスマスよりだいぶ早く義手をプレゼントする場面等)が幻想的。
フランケンウィニー
(2013/7/14)
モノクロームのストップモーションアニメ(ディズニー)。
愛犬のスパーキーを失った主人公は、科学の力で犬を蘇らせる。ティム・バートン監督らしい、彼にしかつくりだせない世界観。
蘇生という、生と死に直接干渉する禁忌に触れてしまったが、最期の最後で犬は生きていた。ここは死を描くところでは――と思ったが、まあそこはディズニーだからか。
あるいはもしかして、フラン犬が生きることで現実の虚しさを表現している、のだろうか。
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師
(2013/12/2)
原題は”Sweeney Todd The Demon Barber of Fleet Street”。
ジョニー・デップ主演は、ティム・バートン監督との鉄板コンビ。キャラクターを演じることに長けているジョニー・デップとモノトーンを基調とした独特の世界観をつくりだすティム・バートン、この点は期待どおり。
ミュージカルだとは知らなかった。
復讐劇という物語の軸があり、内容と登場人物をあまり複雑にしていないのは(ミュージカルだからこそ)良かった。
悪魔の理髪師と化した主人公が、客のノドをかっ切りまくるのも面白かった。