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【映画】デビッド・フィンチャー監督作品の感想

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ゴーン・ガール半券 映画

映画『ファイトクラブ』については、別のページで感想を書いています。
https://www.mrsugarblog.com/%e3%80%90%e6%98%a0%e7%94%bb%e3%80%91%e3%83%95%e3%82%a1%e3%82%a4%e3%83%88%e3%82%af%e3%83%a9%e3%83%96-%e6%84%9f%e6%83%b3/

以下、過去の記述より。
カッコ内は私が見た日付になります。
※ネタバレを含みますので、未見の方はお気をつけください。

セブン

(2012/2/19)
7つの大罪になぞらえた猟奇殺人の話。
刑事役のブラッド・ピットが格好いい。

感情で生きる刑事はラスト、自らの感情により道を踏み外してしまった。
人間の罪、欲求、それらを罰する犯人、など考えさせられる内容。

オープニングとエンドロールが、めっちゃカッコ良かった。

抑制、の老刑事。怒り、とは。

ゲーム

(2012/3/4)
妙なクラブのゲームによって主人公の人生は振りまわされてやがて…って作品。

エンターテインメントとして良くできている。
(最後のほう、ディスクの傷のせいか場面がぶっとんでしまったのが残念)

主人公の過去(幼少時代)や父親の死への固執がうまい具合に挿入されている。

生活があり、欲求もあり、色々なものを求める(あるいは奪われる)が、結局全ては「ゲーム」でした、って人間が観る「映画」そのものだと思った。

パニック・ルーム

(2012/3/11)
頑丈な倉庫のような部屋での押し入りとの攻防だけで一本の映画ができてしまうのが凄い。

家の壁と壁の隙間、空調ダクトの中などをミクロの視点でうつす手法が良かった。

閉所での恐怖や押し入りたちの焦燥など、もう少し心理描写があっても良かったかもしれない。

シリアスな内容での、押し入り3人の行動や会話が滑稽で面白い。

主演はジョディ・フォスター。

ゾディアック

(2012/3/22)
アメリカで実際に起きた事件を基にした作品。
「ZODIAC」は犯人がそう名乗ったため。

犯人は未だ捕まっておらず、継続捜査中らしい。

会社(新聞社)内で浮いた漫画家の主人公が「ZODIAC」を突き止めることに生きがいを抱くようになる過程が丁寧に描かれている。

本編後に観たメイキング、監督のセットや演技等に対する異常なまでの完璧主義っぷりに驚き。

ベンジャミン・バトン 数奇な人生

(2012/3/24)
成長するにつれて若返る「ベンジャミン(・バトン)」の人生。
主人公役はブラッド・ピット。

年齢ごとの表情が的確すぎてすげえ(映像効果のおかげか?)。

サスペンスのイメージが強い監督だが、本作は「ベンジャミン」のヒューマンドラマ&デイジーとのラブストーリー。

静かだが力強く美しい物語。
原作スコット・フィッツジェラルドの美しい(であろう)文章で読んでみたくなった。

ソーシャル・ネットワーク

(2012/8/14)
「フェイスブック」の創始者マーク・ザッカーバーグの物語。
マーク・ザッカーバーグをジェシー・アイゼンバーグが演じる。

いまや世界中の誰もが登録し繰り返し閲覧するサイトだから、ストーリーは面白い(自分は「フェイスブック」未登録だが ※注:当時)。

実力や結果さえあれば、他は何をしてもオールOK、といった主人公や起業家・プログラマーを揶揄した側面もうかがえる。

事実に基づいたフィクション、且つ対話中心の人間物語なので難しいとは思うが、もう少しデビッド・フィンチャーらしさがほしかった。

「ザ・フェイス・ブック」

ドラゴン・タトゥーの女

(2013/7/25)
ハリウッドリメイク版はデビッド・フィンチャー監督。
サスペンスは、お手のものだろう。

スウェーデン版と同じ内容なのは、あの三部作が良作だったからだろう。

オープニングの超スロー(?)なPV風の映像では、この監督らしさが描かれている。
が、リスベット役(ドラゴン・タトゥーの女)の女優は圧倒的にスウェーデン版のノオミ・ラパスのほうが優れている。

あと、濃密なストーリーを若干無理矢理、尺におさめている感がある。
モザイクは、笑った。

ゴーン・ガール

(2015/1/11)
川崎チネチッタで観る。
ベン・アフレック主演。

夫と別れ…以上の苦しみを与えるため、妻は夫(ベン・アフレック)を妻の殺人犯にでっちあげ死刑に処される、という計画を実行。
綿密な計画は世論や警察をも巻きこんでゆく。

妻≒悪女の描き方が巧い&エグい。

夫をハメる(それ以外の男も)女、世論を煽る女、捜査をすすめる女、逃走した妻から金を奪う女――何かを生みだす、人々を動かすのはどれも女性である。

そして人々は、誰も真実を知ろうとせず、女たちが生む虚構のみを信じこみ、表面だけの世界をつくりあげていく。

悪女っぷりは〇(マル)。

虚構やイメージばかりが世間を支配している様は、現代社会、特に資本主義経済の暗喩ともとれる。
たとえ本質がないとしても「本質」を求めることが大切に思われる。

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