デビッド・リンチはイメージの強い作品が多く、難解な作品が多い印象があります。
以下、過去の記述より。
※ネタバレもあると思いますので、お気をつけください。
カッコ内は私が見た日付です。
イレイザーヘッド
(2012/5/23)
不思議な作品。
これ一本で、ノイズ系バンドのアルバムがまるまる一枚分、のような。
「イレイザーヘッド」とは鉛筆に付いた頭の部分の消しゴムのこと(作中にもでてくる)。
主人公がラストシーンで殺してしまう赤ん坊や主人公の首など、ギミックのリアルさが素晴らしい(赤ん坊の眼は若干、草食動物のようだが)。
ラストでは、もしこの赤ん坊が成長したら――インヘブンの抱擁シーン――みたいなことも描かれている気がした。
デューン/砂の惑星(劇場公開版)
(2012/6/10)
西暦1万年を過ぎた宇宙で、人々は惑星デューンにのみあるスパイス(香辛料)を求め争う。
モノローグをアフレコで入れたり、ヴォイス”声”を使っているときの声音が加工されていたり、20~30年前の作品なのにCGがすごかったり、良い。
180分を超えるTV放送版もいずれ観てみようと思う。
ロスト・ハイウェイ
(2012/7/1)
現実、空想、欲求、虚構などがまわるように描かれており、(俺に感性と理解力がないからだが)いまひとつ理解できない点もあった。
音楽、色、視点はやはり素晴らしい。
途中でいきなり、主要人物がかわったことに驚いた。
ややスリラーでミステリアスな作品で、恐怖心をあおるような演出がうまい。
女は、脱ぎすぎだが。
マルホランド・ドライブ
(2012/7/8)
マルホランド・ドライブで事故にあい記憶を一時的に失くした女と、少なからず彼女に関係する者たちの群像劇。
辻褄を全てあかさず、曖昧というか「全ては語らない」感じの作品。
悪くはないが、もっとはっきりさせてわかりやすい方が好み。
女同士がヤるシーンはエロくて良かった。
「ウインキーズ」の店のシーン、一体なんだったのだろう。
インランド・エンパイア
(2012/7/15)
現実と虚構、過去と未来と現在、空想やイメージなんかが断片的に散らばっているような作品。
退屈なシーンがちょっと多くて、眠くなってしまった。
もう少しきちんとしたストーリーを組み立ててほしかった。
終盤、腹を刺された女のストリートでのシーンなんかは良かったが。
180分は長すぎ、た。
ブルーベルベット
(2012/8/7)
物語が退屈。
デビッド・リンチが作る必要あったのか?
というか、この作品をもっと面白く、より良い見せ方をさせてくれるようできなかったのか?
心理描写とか俺の頭じゃ理解できないようなイメージが観れたら――と思う。
印象に残ったのは、切りとったブルーベルベットのドレス。
エレファント・マン
(2017/11/26)
とても美しい女が妊娠中に”象に犯され”、そして誕生した男「エレファント・マン」。
彼の容姿はとても醜い。だが、終盤で彼が言うように、彼はヒューマンビーイング=人間、だ。
人は目立つものや自分と異なる者がいると、誤ってしまう。