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【映画】入江悠『SR サイタマノラッパー』シリーズ感想

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以下、過去の記述より。
カッコ内は私が見た日付です。

SR サイタマノラッパー

(2013/7/28)
埼玉県深谷市。
田舎町でヒップホップに憧れるダメ男。

各シーンが1ショット。
なので、カメラの視点が変わることはほとんどない。
”リアル”。

みひろのセックスシーンが画面の中にAVの画面で映しだされるが、この作品は18禁ではないらしい。

夢をあきらめた男(MC TOM:水澤紳吾)とあきらめきれない男(MC IKKU:駒木根隆介)。
超下手で本音まるだしのフリースタイルを唱えるラストシーン。
台詞量・画面人物の細かな演技など、驚嘆のロングシーン。

SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム

(2013/8/28)
『SR』のMC IKKU(駒木根隆介)とMC TOM(水澤紳吾)は脇役だが、重要な役を果たしている。

今作では群馬の女子ラッパーたちにスポットがあてられている。
実家の仕事(こんにゃく屋)や借金、ヒモつきのソープ嬢と、彼女たちの現実は暗い。
(安藤サクラが出演している)

前作『SR』のラストシーンばりの、主人公(山田真歩)の母親の三周忌に繰りひろげられるフリースタイルシーン(周囲は全員喪服、しかも主人公の親類しかいない完全アウェー)。
現実と対峙しながら言葉をはきだすキャラクターたちを見事に描いている。

SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者

(2013/10/23)
凄まじいドラマ。

MC MIGHTY(奥野瑛太)の「ついカッとなった」暴行やヒップホップやってるヤツとか、俺の生活にはない。
ない、のに、少し怖くなってしまうほど、人間のダメさや、人間関係・社会を――エンターテインメントの枠にうまく変換して――切実に描いている。

出演者の数がハンパない。
「SHO-GUN」とコラボする「征夷大将軍」の人々(特にDJのねむり猫さん)がいいキャラクター。

底辺の人間たちの生き様は、とても力強い。

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