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【映画】吉田恵輔監督作品の感想

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犬猿 映画

さんかく

(2013/11/6)
30才のダメ男(高岡蒼甫)、倦怠気味の彼女(田畑智子)、15才の彼女の妹(小野恵令奈)の所謂三角関係とは少し違った人間関係。

他者への依存や人間関係、男女の心情を描くのがうまい。

彼女と別れた男は彼女のつきまといに苦悩しつつ妹に執心、心のよりどころを失った彼女はヒステリックなストーカーに変貌。ラストで主人公が心の行き場を失くし、彼は(彼女に)何と言おうとしたのだろうか。

エンドロールで流れる、羊毛とおはなの曲を初めて聴いた。「空が白くてさ」良い。

純喫茶磯辺

(2013/12/30)
ある父子家庭、父(宮迫博之)と娘(仲里依紗)、様々な人たちの物語。

一人ひとりの思惑や感情を描くのがうまいが、凄いのは鑑賞している者に作中で嚙み合わない(つながらない)一人ひとりの思惑や感情を見せることで、ある種の快感を生みだしていることだろう。

麻生久美子演じる女性が、一般の常識とはかけ離れているぶっとんだ役で面白い。

笑える台詞・間の取りかた・場の空気のつくりかた。和む作品。

ヒメアノ~ル

(2016/5/29)
原作は古谷実の漫画作品。
TOHOシネマズ川崎で観る。

原作の熱心なファンからは怒りを買うのでは――と思うような。映画は原作と異なる点が多々あった。

そもそも主題が変わっていて、森田(森田剛)が人を殺すのは、高校時代のいじめが原因になっていた。で、本当は森田もいいやつ、というラスト。「麦茶」。(麦茶は、普通の人が普通に飲む飲み物だ)

内容やストーリー、原作との違いはともかく、森田役の森田剛の静かな狂気を宿した演技は良かった。

犬猿

(2018/2/10)
109シネマズ川崎で観る。
ちょうど「109の日」で1,100円。

窪田正孝(弟)
新井浩文(兄)
江上敬子(姉)(ニッチェ)
筧美和子(妹)

兄弟/姉妹の話。
(この4人以外は知らないキャストしかいなかった。親とかヤクザ関係の人とか味のある俳優が多かったが。)

無いものねだり、あるいは嫉妬というのは多くの人が抱かずにいられないもので、日々のそれが積み重なり姉などは自分自身を壊してしまう。

兄や姉、あるいは妹を疎ましく思いながらも(登場人物の)誰もが本質的な愛情を持っていて、それが彼ら/彼女らの関係性をつなげている。

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