向かいからダフトパンクが一人でやって来たと思ったら、サンバイザーを被ったおばちゃんだった。
サンバイザー、で正しいのだろうか。
ロボコップみたいなの。
そう言えば、X-MENのサイクロプスはリーダー的な存在だった。
顔の上半分が覆われて、太陽の光で虹色に輝いている。
何か飛んできて当たっても、キンッと弾いてしまいそうだ。
そんな近未来的なダフトパンクも、ママチャリのペダルは漕がなければならず、せっせと足を動かしている。
自転車が近づいてくるにつれ、無機質な相貌と足元の動きの組み合わせに違和感を覚える。
こんなキンキンなの着けてて、前が見えているのだろうか。
自転車が通りすぎる。
さらばダフトパンク。
2分後、俺はもう一人のダフトパンクを目撃することになる。
One More Time