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【創作】SDGsちゃん 第2話(全3話)

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環境 創作

<第1話はこちら>
https://www.mrsugarblog.com/%e3%80%90%e5%89%b5%e4%bd%9c%e3%80%91sdgs%e3%81%a1%e3%82%83%e3%82%93-%e7%ac%ac1%e8%a9%b1%ef%bc%88%e5%85%a83%e8%a9%b1%ef%bc%89/

街に戻ると、たくさんの人が列になって一緒に歩いているのを見つけました。SDGsのワタシは、その人たちについて行くことにしました。

「あっ、ハイッ」

列の前の方からワタシの名前が急に叫ばれたから返事をしたけれど、ワタシの声は他の人たちが一斉にワタシの名前を唱えるのにかき消されてしまいました。

拡声器を通して拡がる声。1.6秒くらいの間をはさんで、みんなが同じ言葉を叫びます。

「みんなのシティーにしていこう!」
「みんなのシティーにしていこう!!!」

ビルやマンションの間で叫びが反響します。みんなの声は拡声器を通していないけれど、たくさんいるから街中に響いていると思います。

みんなの みんなによる みんなのための……アレ、何でしたっけ?

目についた木から葉っぱが落ちたのは、みんなの声のせいか風のせいでしょうか。ワタシにはわかりませんでした。
その葉っぱが落ちた場所に立っていた人が、何かを放りました。

「いまアイツ、ペットボトル捨てなかった?」
「本当に?」
「マジかよっ!?」

ワタシの前を歩いていた人たちが、何かを放った人のところへ行きました。いきなり多勢に囲まれた人は「えっえっ?」と言いながら、キョロキョロしています。

「あなた、このペットボトル捨てましたよねっ!」
「えっ、ああ。はい、すみませんでした」
「拾ってください!すぐにっ!」
「拾え・拾え・拾え!」

拾えコールの中、囲まれた人がしゃがみ込むのが見えました。すぐに立ち上がると思ったその人は、中々立ち上がりませんでした。

罵詈雑言の大合唱。
ワタシはどうしたらいいかわからなくなって、時々混ざるワタシの名前が聞こえなくなる場所まで逃げていきました。


しばらく歩くと橋がありました。
川の上に架かる橋。
ワタシは渡ってみることにしました。

川の向こう側へ行ってみるのです。

<第3話>
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