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【映画】ウェス・アンダーソン監督作品の感想

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以下、過去の記述より。
カッコ内は私が見た日付です。

ファンタスティック Mr.FOX

(2013/3/23)
長年かけて制作された(らしい)ストップモーションアニメーション作品。

アニメだから、全編通してあたたかい雰囲気がある。が、アニメーションだからだけでなく、FOXたちの物語が、彼/彼女たちの生き様が、作品にあたたかみを加える。

主役のMr.FOX、ジョージ・クルーニーの声が良い。口笛を吹き指を”チャッ”とする、それがMr.FOXのトレードマーク。

ウェス・アンダーソン監督だから作品全体が美しく、ユーモアもある。ローリング・ストーンズ等々、楽曲のセンスも冴えまくってる。

ライフ・アクアティック

(2013/4/18)
(落ちぶれた)海洋学者の物語。

彼と仲間たちは船旅に出て、ドキュメンタリー作品「ライフ・アクアティック」を撮影する。

この監督の作品なので、全てが完璧且つ(笑い・哀しみ・愛など)あらゆる感情・要素が盛りこまれている。

主人公(ビル・マーレイ)と隠し子(オーウェン・ウィルソン)の友情と親子愛(&略奪愛)と確執と和解、と息子の死――死のシーンでカメラに「赤」を挿入する効果が良い――。
また、主人公を敬愛する船員やいつもギターを弾いて唄う黒人、シングルマザーの雑誌記者など、登場人物全員のキャラクターが丁寧に描かれている。

音楽も最高。

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ

(2018/2/12)
オシャレとか(ドリフのような)横から切り取ったカット(二人が向かい合うかたち)、あるいは正面を向いたカットの多さとか――そんなことより、これほど重いテーマを持ったストーリーを軽妙に伝えてしまうことが素晴らしすぎる。

ロイヤルの親友、精神科医の研究対象の少年がとても良い。

この作品では、誰もが誰かを想っている。それを伝えたり、わかりあうのはとても難しい。

グランド・ブダペスト・ホテル

(2018/10/13)
8月のイタリア旅行中に飛行機で見たが日本語字幕がなかったのでDVDで再見。

人物を正面からあるいは横から正確にうつし、各シーンは絵のように美しい(絵画を巡った話でもある)。

笑えて、サスペンス要素があり、おっさんたちの脱走劇もあり、しかも感動できる。とてつもなく素晴らしい作品。

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