『リリィ・シュシュのすべて』の感想は別ページに書いています。
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以下、過去の記述より。
カッコ内は私が見た日付です。
DOCUMENTARY of AKB48 to be continued
(2011/2/2)
TOHOシネマズ川崎で観る。
製作総指揮は岩井俊二。
副題に「10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?」と付く。
主にAKB48メンバーへのインタビューで構成されたドキュメンタリー作品。もっと感動して泣いてしまうと思っていたが、現在(と過去)及び未来の「ありのままの」姿をうつしていて、リアルだった。
佐藤亜美菜ちやんにもっと出てほしかった……。
打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?
(2013/5/3)
この作品の一番の感想は、大人と幼さの間にいる奥菜恵の美しさだ。ロリコンかどうか、とかの次元じゃない。神々しく、儚い、美しさ。
物語としても面白く、カットの技術などもTVドラマの基準・枠を越えている。夜のプールのシーンが、少女の新しい世界とその深さを表現していて良い。
音楽も素晴らしい。
ってか、音楽はオシャレ。
Love Letter
(2013/5/16)
岩井俊二監督の長編映画第一作。
一人の青年が山で遭難して亡くなった、後の物語。かつての恋人とかつての――同姓同名の――クラスメイト、2役を中山美穂が演じる。恋人の死による哀しみを抱えたままの博子と少し無邪気でカワイ気のある図書館司書の樹。
Love Letterとは(主に)異性へ送る恋文だが、一人の男を柱にした彼女たちの手紙のやりとりは、愛について書き・語り・想われた「Love Letter」に違いない。
また、プルースト『失われた時を求めて』のブックカードの裏に描かれた彼女の姿も、一種のLove Letterだ。
スワロウテイル
(2013/6/3)
円が世界を支配する。
日本は”円都”(イェンタウン)と呼ばれ、海外から円を求めて来る人々は”円盗”(イェンタウン)と呼ばれる。主要人物たち”円盗”は娼婦やクズ屋――社会の最底辺の人間。
グリコ役のCHARAの喋り方が特徴的すぎる。が、決しておかしくない。作品にかなり馴染んでいる。
終盤、警察に捕まったチャイニーズ(三上博史)の「イェンタウンイェンタウンって、さっきからお前らは何で自分たちの祖国の名前を叫んでいるんだ!?」――拷問を受けながらの台詞が印象的。カッコいい。
YEN TOWN BAND――音楽は小林武史、だから他にもマイラバなんかが流れる。が、肝はフランク・シナトラの「マイウェイ」。
「スワロウテイル」とは、アゲハ蝶のこと。ツバメの尾。
ヴァンパイア
(2014/3/27)
主人公の男は現代のヴァンパイア。
しかし、彼は決して”吸血”鬼ではない。女の血液を注射器で抜き取りそれを飲む。その行為は単なる特殊な性癖、あるいは日常からの逸脱、変身願望にしか見えない(彼は度々、血を「吐いて」しまっている)。
「僕の夢の中かも」
ラストシーンの台詞、現代社会を生きる彼は自身の世界では(仕事も介護しなければならない母親もいなくなって)確実に「ヴァンパイア」としての自己を獲得し、なりきっていた。
O型、の血液。