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【ドラマ】俺の家の話 第一話 感想

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時は来た――それだけだ

金曜22時にクドカンが帰ってきた。
TBSドラマ『俺の家の話』が放送開始された。

脚本:宮藤官九郎×主演:長瀬智也の黄金コンビ。クドカンが金22に帰ってきたように、本作は長瀬クン演じる主人公の観山寿一(みやま じゅいち)が、25年ぶりに「俺の家」へ帰ってきた話である。

この「俺の家」は、伝統芸能である能楽を生業としていて、ピークを過ぎたプロレスラーの長瀬クンが25年ぶりに帰ってきたのは、父親の西田敏行(役名:観山寿三郎)が病に倒れたためだった。
父親は一命をとりとめるも、医者からは余命半年と言われる。
しかも、2年前にも脳梗塞で倒れており――だから、長瀬クンの妹(江口のりこ)と弟(永山絢斗)は父親が亡くなることを覚悟するという”フェーズ”を経ている――両足がマヒしていて動かない。

物語は父親の介護と相続(財産および能楽の継承)を軸に進んでいく。この介護の面を担ってきたのが、戸田恵梨香(役名:志田さくら)で、父親は急に彼女を婚約者と発表し、自身の財産を全てさくらに渡すとまで宣言する。

家について行ったり、食事する姿を見せたり――今の時代は、誰もが誰かの「俺の家」を見て楽しんでいる。
『木更津キャッツアイ』や『タイガー&ドラゴン』で(疑似)家族の姿を描いてきたクドカンだが、本作ではどのような家族を提示してくれるのか。
若いころに家を出て、プロレス団体という元々は他人の集まりの中で家族のような愛情を学んだ長瀬クンが、血縁である家族を前に、どのような日々を過ごしていくか。
――なんてことは特に考えずに、多くの人が楽しめるホームコメディ。それが『俺の家の話』。

・長瀬クンが元プロレスラー。で、家が能楽やってる。
・父親(西田敏行)が余命わずか。介護と相続の話(誰が継ぐか)。
・長瀬クンは父親に「ホメられたい」

だいたい、以上の点だけ知っていれば、途中からでも楽しめるドラマだと思う。クドカンのドラマは、何といっても言葉の掛け合い・面白いキャラクターが魅力だから。
(本作でも長州力が本人役で出ていたり、ロバート秋山がラッパーで複数のラーメン店オーナーという抜群のキャラで出演している。)

ドラマの中でも、マスク着用や静かなプロレス感染などコロナ対策ばっちりな感じ。
緊急事態宣言とか感染者数とか、見ている間は少しだけ忘れて、楽しんで笑っていられる。
来週以降の展開を楽しみにしたい。

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