目標や目的に向かって進むには、信念が必要になります。
泥沼にはまったり、深い水の中で方向がわからなくなったとき、信念があれば羅針盤になります。
ヒップホップで言うと、アティチュードってやつですね。
タイガー&ドラゴン第3話は、なりたい自分に向かって進んでいくお話です。
第3話 あらすじ
落語の師匠と弟子の関係でありながら、債務者と債権者でもある林屋亭どん兵衛(西田敏行)と虎児(長瀬智也)。
第3話からは、月々10万円の返済から20万円の返済にアップします。
落語の授業料も20万円に値上げ。
これがそのまま返済金となります。
今回、虎児が師匠から教わる落語は「茶の湯」。
茶道という風流がわかる・わからない部分がお茶…じゃなくてミソの落語です。
第2話ラストから登場した、落語家のジャンプ亭ジャンプ(荒川良々)。
彼は、アマチュア落語のチャンピオンです。
(ジャンプなのかチャンピオンなのか……もう、サンデーマガジンやね!)
近鉄バッファローズの帽子をかぶる男(ジャンプ亭ジャンプ)は林屋亭一門に見習いとして入門することになります。
そんな中、竜二(岡田准一)の洋服屋ドラゴンソーダには、ファッションプロデューサーのBOSS片岡(大森南朋)が来店。
BOSS片岡に目をつけてもらった竜二は、今度催されるイベントのリストバンドのデザインを担当することになります――。
登場人物
■ジャンプ亭ジャンプ(荒川良々)
アマチュア落語のチャンピオンで落語マニア。
本名は淡島ゆきお。
虎児の落語に興味を示し、林屋亭に入門。
■BOSS片岡(大森南朋)
竜二の店に目をつけたファッションプロデューサー。
「ヤバい」「キテる」が口癖。
■高田亭馬場彦(高田文夫)
ホメ殺しが得意な噺家。
高田先生。
茶の湯について
この落語は手元の『古典落語100席』に載っていませんでした。。。
噺を知りたい方はWikipediaをご参照ください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8C%B6%E3%81%AE%E6%B9%AF_(%E8%90%BD%E8%AA%9E)
かなりざっくり言うと、暇で茶の湯をはじめた隠居と定吉は、作法を知らないままに茶の湯をはじめてしまったため石鹸が入ったようなとんでもないお茶を作ってしまいます。
ですが隠居と定吉は自分たちが作った間違ったお茶をそのまま、これが茶の湯だと信じて他の人々にもふるまっていきます。
隠居と定吉、お茶をふるまわれる人々――みんなが茶の湯を知らないために、間違ったお茶にふりまわされる噺です。
タイガー&ドラゴンの茶の湯
こちらについてはここで書かずに、DVDやParavi(パラビ)などのサイトで実際に視聴していただきたく存じます。
決して、文章を書き疲れたからじゃあ、ございませんからね。
見習いとして林屋亭に入門したジャンプ亭ジャンプですが、師匠のどん兵衛がやる予定の茶の湯を、同じ高座でわざと先に披露した結果、破門になります。
林屋亭を破門になったジャンプですが、高田亭馬場彦に弟子入りしてホメ殺されながら、自分にあった居場所を見つけたようです。
一方、BOSS片岡にプロデュースされた竜二ですが、自分の作ったリストバンドのデザインを勝手に変更されてしまいます。
できあがったリストバンドを見たメグミの感想は「竜ちゃんっぽくない」。
BOSS片岡のおかげで竜二の店ドラゴンソーダは大繁盛しますが、竜二は勝手にデザインを変更されたリストバンドを捨ててしまい、自分の道を進んでいきます。
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私は文学が好きです。(大学は経済学部でしたが)
ロック音楽が好きです。(他のジャンルの音楽も好きです)
「文学やロックを定義してください」
そう言われたとしても、まだうまく説明することができません。
好きな分野のことなのに。
だから私は様々な本や漫画、音楽や映画、テレビドラマなどの作品を通して、自分が面白いと思うものを見つけていきます。
面白いにはもちろん笑えるというのも含まれますが、他にも色々な要素が含まれます。
感動する、何かを考えさせられる、美しい(汚い)、アツい・・・などなど。
わかりやすさも要素の一つですが、わかりにくさも要素に入っています。
時には”つまらない”ものでさえ、面白さをもたらすことがあります。
価値ある内容や得する情報の提供はできませんが、ブログでこんな駄文を書くこと・読んでいただくことで、誰かの”面白い”につながっていったら――それが今の私の信念です。
こんなアツいことを書いてしまって、何だか面映ゆいですね。
BOSS片岡さんなら「キテる!」「ヤバい!」と言ってくれるでしょうか。
タイガー&ドラゴンの虎児は「古典の面白さや意味がわからない」と言います。
風流がわからない。
そんな中で「必死にやってんだ!」と言う虎児に、信念を感じた第3話でした。