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【映画】石井岳龍(石井聰亙)監督作品の感想

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以下、過去の記述より。
カッコ内は私が見た日付になります。

高校大パニック

(2012/8/23)
「孤独」に身をおく主人公の描き方が文学作品のよう。
彼が何度ものぞく郵便ポストは常に「空っぽ」だ。

不安や焦燥、欲求ばかりが鬱積していった主人公はラストシーン、バスの中で崩壊してしまう。

15分の短い作品だが、犯人を捜す警官や飛行機などのカットの挿入が秀逸。

※『88万分の一の孤独』も同日に見てますが、その感想は書いてませんでした

狂い咲きサンダーロード

(2012/8/26)
暴走族の若者たちが自分の生き(行き)方を見つけようとする(?)物語。

どこの場所でも己の思うようにできない、我の強い主人公のジンは最後、死を覚悟しての反乱を起こす。

正しいかどうか、馬鹿かどうか、そんなことはどうでも良い。
一つの人生、生き様を貫いた主人公は、ブレーキもかけられない身体でひたすら疾走していく。

右翼役の小林稔侍が格好いい。ってか、若すぎ。
泉谷しげるによる音楽も、クール。

生きてるものはいないのか

(2014/3/17)
原作・脚本は前田司郎。
世界中の人間が次々に死んでいく内容なのに、軽妙なのは彼の作だからだろう。

ギャグ、でもあるのだが作中での死があまりにも軽くなりすぎて、悲劇あるいは死の重みに対しての笑い、という部分がなかったのは少し残念。

ただし、冒頭に白い病室で少女の後頭部だけを捉えてガールズロックが鳴り響くシーン、終盤にケイスケ役(染谷将太)の男の子が終わりゆく世界の空を見上げるシーン、2つの非常に美しい絵が見られたことには満足。

パンク侍、斬られて候

(2019/1/19)
dTVが制作して昨年放映された作品は、話題作りなのか本日のみTwitterから無料で見られるように。
そのおかげで見れたのだが。

町田康(映画にも最初に斬られる男として出演している)の原作はとても面白いが、ユーモラスな面が役者の台詞や映像になると、どうしてもスベってる感が出てしまう。

出臼=デウスはラテン語で神様。
主人公は「かかり」だと思っていたが「かけ」だった。

タブレット端末で映画作品を初めて見た。
時代は変わった。
が映画はデカいスクリーンの方がいい。

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