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【本】トマス・ピンチョン『LAヴァイス』感想

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以下、過去の記述より。
カッコ内は私が読み終わった日付です。

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■トマス・ピンチョン『LAヴァイス』(2013/5/16)
現代文学の最高峰にいる作家の(勿論)長編小説。

原題は”INHERENT VICE”。
とは、「内在する欠陥」と作中で訳されている。

LAで探偵業を営む主人公ラリー・スポーテッロ、通称「ドック」の元にかつての恋人シャスタから依頼が入り…ってな話。

のっけからピンチョン特有の濃縮された情報量。
複雑に、層をおりなすかのように拡がるストーリー。
だが、ピンチョンにしてはかなり読みやすい作品。
且つ、面白い。

マリファナやポップカルチャーがふんだんに盛りこまれ、ドックたちヒッピーの文化も描かれる。
”ヒップ”だ。

警察や政府、さらには(LAを通してみた)アメリカの”Inherent vice”に立ち向かうドックの姿勢は、おちゃらけているがハードボイルド。

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